会長より

これからの時代を逞しく生きるためのキャリア教育

-進路指導研究会のさらなる発展を願って-

埼玉県高等学校進路指導研究会会長 梶 寛 治

(埼玉県立浦和商業高等学校長)

 埼玉県高等学校進路指導研究会(埼高進)の機関誌「進路」第51号の発刊に当たり一言ご挨拶を申し上げます。

 本研究会の活動は、本年度で57年目となります。会員の皆様並びに役員の皆様には、日ごろより本研究会の諸活動に積極的に取り組んでいただき、心よりお礼申し上げます。

 皆様のご協力により、様々な事業も計画に沿って円滑に実施され、大きな成果をあげることができました。また、関係諸機関におかれましては、多大なるご支援を賜り誠にありがとうございました。これからも本研究会の活動に対して変わらぬご指導とご鞭撻をお願いいたします。

 本年度、第40回関東地区高等学校進路指導研究協議大会神奈川大会(11月29日(金))が研究主題を「『今を生きるためのキャリア教育』~生涯を通じた学びの中で~」として、ガーデンシティ横浜を会場に、創立40周年記念となる研究協議大会として開催されました。関東地区各都県から多くの参加をいただくとともに、本県事務局をはじめ多くの会員の皆のご参加をいただき誠にありがとうございました。

 さて、本年4月から新学習指導要領が学年進行で本格実施となりました。新学習指導要領では、全ての学校種において、さらなるキャリア教育の充実が求められています。現在、産業や経済の分野においては、その変容の度合いが著しく、雇用形態の多様化、流動化の中で、生徒が夢や希望を持って、社会的・職業的に自立することが困難な状況にあります。これは、生徒自身のみの問題ではなく、社会を構成する各界が、互いに役割を認識し一体となって対応することが大切であると考えます。

 このような状況の中、高等学校で学ぶ3年間という限られた時間の中で、生徒一人一人が「生きる力」を身に付けること。すなわち明確な目的意識を持って日々学校生活に取り組み、主体的に自己の進路を選択・決定する力の育成やしっかりとした勤労観・職業観を形成すること、激しい社会の変化の中で様々な課題に柔軟かつ適切に対応できる能力、生涯にわたって社会人・職業人として自立した生活ができるようにすることが強く求められているのではないかと思います。

 学校教育では、このような生徒の生涯にわたるキャリア形成を支援する観点からキャリア教育、職業教育を充実していくことがより求められていると考えております。各学校においては、生徒に生涯にわたる多様なキャリア形成に共通して必要な能力と態度の育成を充実していくことが肝要であると考えます。

 本研究会でも、このキャリア教育のさらなる充実を考えつつ、生徒の自己実現をはかるために鋭意努力して参ります。今後とも本研究会の充実・発展を心より期待しております。